トーヤの創作メモ

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【創作小説】窓際ヒーローズ 1-2

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窓際ヒーローズ 1-2

 「シュヒ君、俺はまた君の長所を知ってしまったよ! 君ってヒキガエルの真似がすっっっごく上手いんだな!」
 「これはアジアン・ドゲザです。僕は今、謝罪の意思を表している」
 頭を地面に付けて平伏し、シュヒが声を絞り出す。
 国務警察・補佐課のオフィスは、その名に反してかなり広い。壁の一面はガラス張りで、下に広がる都市中心部が一望できる。傍にはレトルトの大きめの執務机。少し離れた場所に、シュヒ達が使う作業机、隅には簡易シンクと冷蔵庫がぽつぽつと置かれている。
 そんなオフィスの中心で、シュヒはレトルトに向け全力で土下座していた。レトルトはぽつんと置かれた執務机の椅子に座って足を組み、その姿を見下ろしている。顔は笑っているものの、纏う雰囲気は硬かった。

 昨夜の任務中、シュヒはアパート内で瀕死の少女を見つけた。彼女は手負いのうえ、臍に国家管理ギミックを括りつけており、それは彼女の命を奪うという。
 シュヒは少女を守るべく、ギミックをネットワークから切断することにした。
 試みはなんなく成功した。シュヒはギミックを引き抜いて、やや離れた位置に放った。カランと乾いた音が響く。ほっと吐息をついた。
 しかし彼は、ギミックが「爆破のターゲットを目前の自分に切り替えたこと」までは気づかなかった。
 「よしっ……! これで任務完了だ!」
 ガッツポーズの直後、シュヒは爆発に巻き込まれて昏倒した。

 一方のレトルトは、独断的な部下のために顔色を変えて奔走するハメになる。しばらく待ってもシュヒが帰還せず、通信にさえ応答しない。郊外まで出向いたレトルトが、昏倒するシュヒの鼻先を蹴り上げたのは、それから間もなくのことだった。
 身元不明の純白少女は、レトルトのはからいで医務室にブチ込まれ、シュヒは証拠品として服やら何やらを採取された後シャワールームに押し込まれた。深夜だったのが、気づけば朝五時である。
 そしてオフィスに帰ると、珍しく不機嫌なレトルトが待ち受けており、シュヒはわけもわからず土下座で謝罪することになったのだ。

 寝不足でぼんやりしているシュヒに、レトルトが鋭い視線を投げた。スーツはよれ、燃えるような赤毛が乱れている。
 「もうドゲザは見飽きたよ、立ち上がってくれ。さてシュヒ君、良い知らせと悪い知らせがあるけど、どっちから聞きたいかな?」
 立ち上がったシュヒは、少しの間の後、悪い知らせで、とシュヒは呟いた。レトルトは口笛を吹いて、
 「なんてね、冗談だよ。本当は良い知らせしかないんだ」
 シュヒはほっとして脱力した。
 「驚かせないでよ! で、何? いい知らせって」

 「このままではきみはクビだ」
 「良い話要素ゼロ!」

 「ああいや、言い方が間違ってた! 勤務内容雇用形態はそのままで、基本給残業代その他もろもろがゼロに設定される。喜べ! 公僕の完全形態だ」
 「なお悪いわッ!」
 彼は半笑いのままわざとらしくため息を吐いて、癖の腕組みをした。
 「閑職のわりにこんな騒動続きじゃ、ペナルティがあるのも当然だろう。俺は許しても上が許さない」
 レトルトは真顔になって、シュヒを見やる。
 「まず、昨夜の騒動についての詳細を教えてくれ。時系列順に君の行動を説明してもらいたい」
 はい、とシュヒは言葉を切る。
 「深夜十二時ごろ、旧市街で血統書偽造事件の容疑者の身柄を確保。証拠品の捜索中、人間の生体反応を発見し、不審に思い確認に行ったんだ。屋上へ向かうドアの突き当りで彼女を発見し、止血と連邦市民管理装置の破壊を行った……以上」
 長々としたセリフを言い終えると、レトルトはシュヒにいくつか尋問した。なぜ、最初の発見時にレトルトたちに連絡しなかったのか、なぜ身元不明の彼女に関わったのか。それには、パニックで頭が回らなかったと釈明した。事実である。
 レトルトはしばらく険しい顔で黙り込んでいたが、おもむろに口を開いた。
 「お前さ、自分の命の重さ分かってないのか?」
 「は?」
 シュヒは間抜け面で応える。
 「真面目な話をしよう。今回の案件では暴力が絡まないと判断したからこそ、この任務に派遣したんだ。敵国市民なんて何が起こるか分からない、想定外の事があればすぐに連絡してもらいたかった。辞めてもいいとは言ったが、こんな独断専行を許可した覚えはないぞ!」
 レトルトがシュヒを無遠慮に覗き込む。短く鼻を鳴らして、
 「もし今後、昨夜の状況に遭遇したら、すぐに俺かリロイに連絡しろ。こっちもお前らの行動をしっかり見ておく」
 「……OK」
 やや目をそらしたまま、細い声で応えた。レトルトはフランクな表情に戻って、椅子に身体を投げ出す。
 「ところでシュヒ君、捜索用ロボットは持ち帰ったのか?」
 「……あっ!」
目を丸くして叫ぶと、レトルトは神妙な空気を振り払うように破顔した。
 「はぁ、これだからお前は! 全く専門外になるとからっきしだな、まあいい、旧市街支部に連絡して回収してもらおう。責任追及はこれにて終了!」
 「ありがとう!」
シュヒはぱあっと顔色を明るくした。そして、唐突に、
 「そういえば聞いて、明日はゼロジゲンゲートシステムの勉強会で講演があるんだ。先生役って初めてだよ!」
 さっきまでの叱責を全て忘れ去ったような晴れやかな笑み。空気が読めないのは毎度毎度のことだ、レトルトはわずかに尾を引く苛立ちを飲み込んだ。
 「へぇ、凄いじゃないか。講演のカンペ作ってやろうか?」
 「僕をなんだと思ってるんです!? 一応技術分野ではいっぱしなんで!」
 「でも補佐課の閑職じゃないか」
 「ははっ! それならレトルトさんだって閑職じゃん、左遷仲間!」
 「おっ、俺をキレさせたな? 来月の基本給が下がってても知らないぞ」
 「すいません」
 シュヒのアジアン・ドゲザが炸裂する!

 レトルトはご機嫌に戻ったらしい。彼は隅の冷蔵庫からミルクを取り出し、二つのマグにそれぞれ注いで瞬間加熱機にかけた。
 「ほい」
 「ども。あー、空腹感が凄いや」
 シュヒはぽっかり感覚のない腹を押さえながら、マグの片方を受け取る。空腹感はあるが、ぐったりして食欲が起きない。血圧が上昇して食欲を刺激する物質が分泌されて……徹夜にはいいことなし。うう、頭痛い。
 微妙な距離を置いて、シュヒの隣に座るレトルト。徹夜明けのためかどこかぐったりしていた。シュヒはウィー・アー・ザ・ワールドをハミングしながら、暇そうに足をふらふらさせている。そんな二人の元へ、遠くから可愛らしい足音が近づいてきた。
 「おっ、お嬢さんのお出ましだ」
ホットミルクを啜りつつ、レトルトが自動ドアに目をやった。一秒後、
 「うわーーーーん!! せーんーぱーいっ!」
 「はは、おはようリロイ!」
 自動ドアに突撃する勢いで現れたのは、セミロングの金髪をハーフアップにした小柄な少女だった。お堅い開襟シャツの下にミニスカートを合わせ、白い太腿が眩しい。シュヒは彼女の姿を見留め、呆然と、
 「リロイ? まだ五時だよ。就業時間よりずっと早くにどうして」
 「ボクが早出したなんてことはどうでもいいんです! センパイのこと、すーっごく、すーっごく、心配したんですよっ?」
 「ご、ごめんね……」
 リロイ、と呼ばれた彼女は、南国の海を思わせるような鮮やかな緑の瞳を潤ませる。シュヒは肩をすくめながら苦々しい表情を作った。――同僚が市街任務で身元不明の人間と遭遇して、上司の通信に応えないとあれば気がかりにはなるかもしれない、だがわざわざ出てくるほどのことか? 彼にはいまいち理解できていなかった。
 リロイは、レトルト・シュヒに次ぐ補佐課3人目のメンバーだ。遠く海洋国から来た留学生で、都市運営システムを学ぶべく補佐課に籍を置いている。彼女は、天才と称されるシュヒを無邪気に慕っていた。
 「けどシュヒさん、人命を救ったんですよ! 旧市街みたいな危険地帯で、パッと『助けよう!』って思えるのが凄いですよう。ボク、尊敬しちゃいます……!」
 子どもらしく大きな目をキラキラさせる彼女に、シュヒはへらへら曖昧な笑みを返す。リロイは先輩二人のちょうど真ん中に座り、シュヒに身を寄せた。頬を僅かに赤らめ、
 「せんぱい、……ひとくち、分けてくださいっ!」
 「え? でももう僕のコップ残り少ないし、自分のコップで飲みなよ」
 「……むうぅ。じゃあセンパイ、一段落したら朝ごはんにエッジバーガー行きましょうよう! センパイ待ってたら夜ご飯食べるの忘れちゃって、もうお腹ペコペコです~」
 「うん? 徹夜明けだから僕はいいや」
 空腹感はあるものの、今何か食べたら確実に胃もたれする。僕の胃腸は、弱いんだ!
 「……むーーっ!」
 リロイがぷくっと頬を膨らませて、それから脇でくすくす笑い始めたレトルトを「笑わないでくださいっ!」とぽかぽか殴った。シュヒはわけも分からず怪訝な顔を作った。この二人はたまに、彼には理解不能なやりとりをする。
 「そういえばレトルトさん、また報告書も始末書も提出させないんですか」
 「一回指導すれば完璧に覚えてくれるんだから必要ない」
 「むう、羨ましいです~。あっ、レトルトさん服直したほうがいいですよ? 派手に乱れてます」
 「そうかい? イケメンが台無しだな。後でシャワー浴びて着替えるわ」
 さっきからきょとんとしているシュヒが、何かに浸っているとでも考えたのだろう。レトルトが立ち上がった。
 「リロイにシュヒ、あの子の話を聞きに行こう! 意識が戻ったらしい」

 「怪我は見た目ほど酷くはなかったらしい。朦朧としていた意識も、何者かに投与された薬物の作用だったそうだ」
 「でも、機構都市の技術力にかかれば、ほとんどの怪我は数時間で治療できちゃいますよねえ。ね、シュヒさん☆」
 「え? うん……」
 シュヒは上の空で、雑な返事を返した。リロイがぷくっと頬をふくらます。
 医務室に来るのは初めてだ、とシュヒは思う。とにかく真っ白な天井に床に壁。国務警察本部はかなり巨大な建物なので、付属する医務室も当然巨大になる。大病院の病室フロアをそのまま持ってきたような広い廊下には、薬品の匂いが僅かに立ち込めていた。
 消音加工済の床を歩いていると、白衣を着た青年がレトルトを呼び止めた。表示されたステータスには、『研修中』の文字。チョコレート色の肌の研修医は、レトルトのステータスを見て、
 「補佐課! というと、あんたがあのシュヒ=ロウ!?」
 「いいや、あいにく彼は留守だ」
 レトルトがさらりと言い放つ。
 「ちぇ。いつか本物に会わせてくれよ~」
 唇を尖らせて去っていく青年に生返事を返し、レトルトはシュヒをからかう。
 「シュヒ君、ファンサービスはもっとしっかりやったほうがいいぞ」
 「勘弁してよ……」
 半眼になるシュヒの傍ら、白衣を着た中年女性が彼を二度見して通り過ぎて行った。
 「ああ! もう! 僕は見世物じゃないぞ!」

 少女は、廊下の突き当りの広い一人部屋を与えられていた。敵国市民という立場から、下手に扱うわけにもいかないのだろう。
 病室のドアが開いた瞬間、リロイがため息をついた。初めて顔を合わせたときとはまったく印象の違う、降ったばかりの雪を思わせる美少女がそこにいた。つやのある真っ白な髪、滑らかな真っ白な肌。彼女は三人を見て、僅かに身を竦ませる。レトルトがベッド脇に進み出て、
 「はじめまして、お嬢さん。そんなに怖がらないで。体調はもう大丈夫かい?」
少女は無表情のまま頷く。感情の読み取れない空色の目が、シュヒとリロイを注意深く刺した。
 「俺はレトルト、機構都市国務警察の人間だ。君からいくつか話を聞きたい。あなたのお名前は?」
 「……名前……つ……ツイヴェルン!」
 彼女、もといツイヴェルンは蒼の瞳を煌めかせて声を上げた。
 「君は連邦市民だね。現在連邦と合衆国はたがいに渡航禁止国になってるはずだが、君は何の目的で入国したんだ?」
 「しらない」
 即答に、レトルトは笑顔のまま固まった。冷や汗をだらだら流しているのがシュヒにすら感じ取れる。ペースを崩されつつも、
 「……ええと、答えたくないということかな? しかし、君は血塗れで発見されたんだ、人命の保護という観点からして、訊かないわけにはいかない」
 「しらない……しらない、わからない」
 「うーん。何か他に覚えていることはあるかな? こんな狭い病室じゃ息も詰まる。早く君を家族のもとに返してやりたいんだ」
 嘘だ、とリロイは思う。柔和に笑うこの男は、連邦市民である彼女から敵国の情報を引き出そうとしている。脳内の情報を読み取るブレインスキャンは一応プライバシー権の侵害とされるため、よほどまずい状況でないと使用できないからだ。
 そんなことも知らない彼女は、素直に頷いた。
 「知ってる……ひとつだけ、おぼえてる」
 「本当かい? よかった。何か手がかりになるといいんだけど――」
 「しゅひ、ろう」
 全員の動きが止まる。そういえば、あのアパートで彼女は僕の名前を呼んだ。ツイヴェルンが唇を開く。
 「シュヒ=ロウ。都市工科大学院卒業後より補佐課所属。東アジアの豪雪地帯出身、12歳時を合衆国へ渡る。家族構成は、両親で19歳の妹。12月28日生まれ28才。身長170cm59kg。国際禁止指定薬物『Idot』胎性中毒者。記憶力、聴覚、味覚、運動能力に異常なまでに長け、世間に天才も称される。しかし臆病で卑屈の性格、極端な社交性が低い。――どうか? 聞きたい、まだ?」
 文法は破綻しているものの、述べられたことはすべて事実だった。ぽかんと口を開けて固まるリロイ。ツイヴェルンは無表情で付け加えた。
 「あと、彼女いない歴イコール年齢」
 「その情報吹き込んだの誰だよ!!」
 シュヒが全力で突っ込むと、ツイヴェルンはさらに口を開く。
 「落ち込んだ夜には兎のぬいぐるみに泣きつく癖がある」
 「あばばばばばっばあば!! なんでそんなこと知ってるの!? 僕の部屋に監視カメラでも付けてるの!?」
 秘密をバラされ悶えるシュヒ。意外にもレトルトはサムズアップして、
 「大丈夫。俺はシュヒ=ロウ耐性あるから、今更その程度じゃ引かないぞ」
 「耐性!? 僕バイオハザード扱い!? ってか、僕の恋愛事情を共有してるあんたらの方がよっぽどドン引きだわ!」
 叫び疲れて涙目でぐったりするシュヒに、リロイが寄り添う。ほのかに頬を染めて、
 「落ち込んだ時にはボクを呼んでくれていいんですよ?」
 「……ありがとうリロイ! 僕はシュガーがいれば平気だよ!」
 シュガーはぬいぐるみの名前だ。
 『ぬいぐるみと眠る独身男性』はいいとしても、『12歳の少女を呼び出して一緒に寝る独身男性』となると社会的にヤバい。今度こそ禁固刑食らう……。
 「あ、おれも思い出した。シュヒ=ロウは犯罪者」
 「うるさいな! 犯罪者顔なだけだから!」
 追い打ちをかけるレトルトに、シュヒが怒声をあげた。

 その後、シュヒ達は彼女を問い詰めたが、やはり記憶は残っていないようだった。徹夜明けのハイなテンションがぐったり感に変わっていく。補佐課一行は廊下を歩きながら、
 「もしかしたら彼女、シュヒ君のストーカーだったのかもしれないね。君、良くも悪くも有名人だし、個人情報なんて調べれば調べるほど出てくるだろ。どこかでシュヒ君の功績を知って、会ったこともないのにすっかり惚れ込んで、はるばる遠い国からやって来たストーカー」
 「そんなこと、あり得るわけないじゃないですかッ!!」
 珍しく声を張ったのはリロイだった。シュヒが初恋、と称するリロイにとっては、面白くない話だろう。レトルトは苦笑で彼女をなだめた。
 「はぁ。それにしても、ツイヴェルンさんの処遇、どうするべきでしょうか? 補佐課預かりの業務で発生した問題ですし、後始末だけ他課に投げるわけにはいかないと思います」
 「う~ん、本人が記憶喪失って言ってるから、都市法に則っての送還もできないしね……」
 リロイの視線を受けたレトルトは、やれやれ、とぼやいた。
 「記憶喪失が虚言の可能性も捨てきれない、とりあえずブレインスキャンにかける。申請やら何やらで時間かかるから、君たちは先に飯食べてこい」
 「そんなことできないよ。僕が持ち込んだ問題なのに」
 「お、ま、え、が居ると、ことが面倒になるんだよ!」
 「ぐぼぉ!!」
 レトルトの回し蹴りが炸裂し、シュヒは医務室から吹っ飛ばされて壁に激突した。ガクッとうなだれると同時に、医務室の自動ドアが閉まる。
 あとを追って出てきたリロイは、小さな身体をシュヒに押し付け、芝居がかったため息をついてみせた。そして気づかれないように耳を寄せて、
 「レトルトさん、夜通しシュヒさんのために上層階を駆け回ってました。さっきからシュヒさんのこと怒ってましたけど、嫌いにならないでくださいねっ?」
 「え」
 シュヒは、よれたスーツを着込んだレトルトの背中を思い出す。
 “ども。あー、空腹感が凄い……”――“もうお腹ペコペコです~”――ああああああ!! 部下に朝食を摂らせてやろうという、レトルトなりの気遣いだったのだろう。シュヒは一人で納得した。しかし、僕を蹴る必要はなくない?
 身を寄せるリロイの瞳が、わずかに濁る。
 「それにしても、なぜでしょうね。なぜあのおねーさんは、センパイのことを……」
 「う~ん」
 シュヒは科学分野ではいっぱしなので、技術命の機構都市ではそこそこの有名人だ。しかしそれ以外の知名度はさっぱりだし、ここ十年ほどはメディアの前に姿を表していない。シュガーのこととか、ニュースじゃ知りようもないしなあ。クソッ、よくも僕の秘密を……!
 リロイは上目遣いで、さみしそうにつぶやいた。
 「浮気しないでくださいね、シュヒさん……」
 「え? 好きな人がいないのにどうやって浮気するの?」
 「むーっ!」
 リロイはぷくっと頬を膨らませた。

 

ありがとうございました!

 

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