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知るかバカうどんの猟奇漫画が打ち切られた

鬼畜系漫画家・知るかバカうどん先生が『漫画アクション』で連載する、『君に愛されて痛かった』が打ち切られたらしい。

 

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【C90】「【C90】ChemicalJankyおしなが【3日目東P03a】」イラスト/知るかバカうどん [pixiv]

 

 突然ですが、六月から漫画アクションで掲載してた『君に愛されて痛かった』ですが打ち切りになりました。

原因は私の漫画の表現が過激すぎたみたいで双葉社の人がストップかけたみたいです。

8話、9話分提出して10話のネームも提出してましたが打ち切りなので全部無しになりました。残念です。

🌈知るかバカうどん🌈 (@bakaudondon) on Twitter

 

君に愛されて痛かった 概要

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『君に愛されて痛かった』 は、成年漫画家・知るかバカうどん先生が手がける、初の一般向け作品である。

知るかバカうどん先生は2014年に一迅社からデビュー。鬼畜系中心に成年向け漫画を発表していた。少女が悲惨な目に遭う猟奇的な描写、露悪的なストーリー、それに反して艶めかしい絵柄で人気を博している。
そこへ、双葉社から依頼を受ける。Twitterによると、バカうどん先生は元々、規制の厳しい一般紙で連載するつもりはなかったが、双葉社から「自由に描いてもいい」と言われ連載を決意したらしい。

先生は上京し、2017年から漫画アクションで『君に愛されて痛かった』を連載開始した。

 

公式によるキミアイあらすじはこちら。

「君に愛されて痛かった」の主人公は過去にいじめられた経験を持ち、援助交際をして承認欲求を満たす女子高生のかなえ。

誰かに愛されたいと願うかなえが、友達と参加したカラオケである男子に出会ったことから物語は動き出す。

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キミアイ打ち切りと聞いて

驚いた。初めてこの作品を見た時、深い感動と興奮を覚えたのを覚えている。知るかバカうどん先生の一般向けでの活躍の場が奪われたことを悲しく思う。

知るかバカうどん先生のTwitterを読む限り、双葉社は「自由に描いていい」と言ったはいいが、描写の過激さを理由に打ち切りを告げた、と読み取れる。人気低迷という訳でもないらしい。

知るかバカうどん先生は猟奇的で陰惨な描写で有名だ。それを見込んで依頼した側なのに打ち切りを告げるとは、商業だから読者が知りえない事情があるとはいえ、酷にも映る。

先日、座間市のアパートから9人の遺体が発見された。自殺サイトを利用した連続殺人事件である。この事件も打ち切りに影響を及ぼしているかもしれない。

 

 

リョナは規制されるべきか

リョナとは「猟奇オ〇二ー」を略した造語である。キャラクターが精神的・肉体的苦痛を受けている場面に興奮を覚える性癖のことだ。性的な辱めは含まないとされる。

こう説明すると社会不適合者臭がするな……。

※定義参考:リョナ (りょうきおなにー)とは【ピクシブ百科事典】URL短縮サービス URX.NU

 

自分はリョナラーなので表現規制はしてほしくないのだが、リョナにはやはり、ふたつの問題がある。

 

リョナ問題その1:性癖そのものの加害性

『漫画の神様』手塚治虫はこう告げている。

 漫画を描くうえで、これだけは絶対に守らねばならぬことがある。
    それは、基本的人権だ。
 どんなに痛烈な、どぎつい問題を漫画で訴えてもいいのだが、基本的人権だけは、断じて茶化してはならない。
 それは、
 一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。
 一、特定の職業を見くだすようなこと。
 一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。
この三つだけは、どんな場合にどんな漫画を描こうと、かならず守ってもらいたい。
 これは、プロと、アマチュアと、はじめて漫画を描く人とを問わずである。
 これをおかすような漫画がもしあったときは、描き手側からも、読者からも、注意しあうようにしたいものです。

リョナは、ともすれば「基本的人権」を踏み躙るようなものや、実際に犯罪被害に遭った被害者からみればトラウマを刺激するような内容を扱う。

人権を蹂躙し、人間が傷つく様を見て興奮するのがノーマルと化した社会は、お世辞にも素敵な世の中とはいえない。

 

リョナ問題点その2:犯罪上等のリョナラー

そして、我々とはスタンスを異にするリョナラーも問題である。以下は増田からの引用。まあ釣りっぽいが一応相手にしておく。

 知るかバカうどん、って女エロ漫画家
男に貢がせて、チャラ男とセックスする調子乗った女(金持ちと結婚した女、おさんぽJK、ツイッターで晒しアゲJC)をボコボコにレイプする。っていう一芸なんだけど。すんげー胸がすく思い。
女が書いてるから、調子に乗った女の描写マックスでいい感じ。
この作者のエロ漫画、いいなあ。

はぁ~あ。こういう底辺男の犯罪者もっと増えないかねえ。今の女は調子に乗りすぎ。
この前、40歳の男がまったく面識無い21歳の女をいきなりボコボコにしてつかまったニュースあったけど。
あれみたいな奴、もっともっとたくさんでねーかなあ。
出典:知るかバカうどん、って女エロ漫画家

酒鬼薔薇聖斗こと中年Aは動物を虐待したり映画の凄惨なシーンで自慰をしていたらしい。加害性癖と犯罪はまったくの無関係とはいえないのが悲しい所だ。

こういった、二次元と三次元を混同するような主張があると、われわれリョナラーが犯罪者予備軍扱いされ、リョナが表現規制対象となりかねない。

 

リョナへのスタンス まとめ

以上の2点から、リョナは加害的な内容を孕む上、犯罪との親和性が高いため、真っ先に表現規制対象になるような性癖といえるだろう。

マンガの影響が! と強く主張する訳では無いが、犯罪を推奨する作品が持て囃される社会は気持ちのいいものではない。リョナへの風当たりは強いままでいいと思っている。


だが、大多数のリョナラーは虚構と現実の区別をつけている。実際に起きた猟奇事件をズリネタにしないように、というのは共通認識だ。他者の命や尊厳より優先される性的興奮など存在しない。

自分も人並みの良心を持っている。暴力的な作品を好むが、実際に犯罪を起こすつもりはないし、現実では許されないとの認識も持っている。自分の趣味で他人を傷付けたい訳ではない。

 

同じ趣向を持つ身ゆえ性癖を矯正しろとは言えないが、自分たちの性癖は許されるものではないと自覚し、われわれ自身が二次元と三次元の犯罪との区別を付けていくべきだと思う。

つまり、リョナの表現規制には反対だが、ゾーニングはするべきというのが自分の意見だ。

 

 

キミアイ打ち切り事件 まとめ

一般の紙媒体はもう無理そうですが連載終わらしたくないので電子ならまだ可能性ありそうなのでなんとか策を練ってる感じです。正直どうなるかわからないですがちゃんと漫画描きたいので頑張ります。

🌈知るかバカうどん🌈 (@bakaudondon) on Twitter

 漫画アクションゾーニングに失敗し、知るかバカうどん先生とファンが打ちひしがれるような結果になってしまった。しかし、然るべき場所であれば、バカうどん先生の才能はもっと輝けるはずだ。今回の打ち切りは残念だったが、今後に期待していきたい。

 これからも、リョナをこっそりひっそりがっつり楽しんでいきたいと思う。

 

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