トーヤの創作メモ

漫画・小説紹介 / クリエイター向け情報 / 制作日誌

【感想】血界戦線ノベライズ ザップとレオの絡みが楽しい

ハロー!2年前から買いたい買いたいと思いつつ、お財布事情で手が出なかった「血界戦線」のノベライズ!ついに購入したので感想を書きます!

記事をお読みの方ならご存知だろう、 「血界戦線」は「トライガン」で有名な内藤泰弘先生の作品。2008年から連載開始、2015年にアニメ化を果たした。エンディングテーマ「シュガーソングとビターステップ」のヒットも記憶に新しいだろう。

そんな名作をノベライズするのは「魔術士オーフェン」シリーズの秋田禎信先生。ハイセンスで独特の世界観を見事に描き出している。

 

血界戦線あらすじ

まずは原作のあらすじを。

世界の中心地・ニューヨークは突如崩壊し、異世界と交わる無法地帯「ヘルサレムズ・ロット」と化した。

f:id:yes108:20171103234722j:image

異形との契約で特殊能力「神々の義眼」を手に入れた平凡な青年・レオ。契約破棄のヒントを探しにHLに訪れるが、強盗事件に巻き込まれてしまう。

その窮地を救ったのはライブラ構成員のザップ。ライブラ新入りと勘違いされ、本部に連れていかれてしまうレオ。

f:id:yes108:20171103235043j:image

ライブラは、HLの魑魅魍魎の危機から人々を守り、世界の均衡を保つ秘密結社。最強紳士のリーダークラウス、侮れない副官スティーブン人狼の美女チェインなど個性豊かなメンバー揃いだ。

f:id:yes108:20171104092741j:image

レオはひ弱ながらも「神々の義眼」を使いライブラで活躍することになる。

f:id:yes108:20171103235709j:image

ライブラ構成員たちの、日常と戦闘の物語。

※画像引用元:TVアニメ『血界戦線』公式サイト

 

 

……もう世界観の時点で好き……。愛らしいキャラクターと滑稽な掛け合いも多く、肩の力を抜いて見られる……好き……。

原作はもちろん、アニメの作画がマジで綺麗なのでほんと見てほしい。17年10月からアニメやってるからさ。

 

ペイパームーン あらすじ

さて本題、ぺパムン。

 

任務を終えたレオ・ザップ・ツェッドは酒場に向かう。だらしなく酔い潰れるザップを見ながら、レオは「バレリー」の話を始める。

いつも通り2人で任務に向かうレオとザップだが、ザップが娼婦の葬式に向かいたいと言い出す。その帰り、2人の前に「バレリー」と名乗る少女が現れる。

「それで、どっちが私のパパ?」

すかさずレオを指さすものの、「ザップが私のパパ」と言い張られ困惑するザップ。聞けば、彼女は娼婦とザップの間の娘で、父親に会うため10年後の未来からやって来たらしい。

存在しない娘を名乗りザップに接触してきた上、予言を繰り返す彼女に疑念を抱くライブラ。監視のため、レオはザップ・バレリーと同居することになる。

f:id:yes108:20171104002414j:image

レオ、ザップ、バレリー

バレリーと仲を深めるレオだが、ザップは彼女に翻弄され、遂には「不機嫌」とレオに評される。

「パパなんだから……会えばすぐ親子になるんだって思ってたんだけど。パパはそうじゃないみたい」呟くバレリー。

翌朝、レオは仲良さげに遊ぶバレリーとザップを見つける。八つ当たりを謝ったザップを、バレリーが遊びに誘ったのだ。昼食のためレストランに入る3人、ぎこちなさはもう無い。「ザップさん、わりと笑ってますね」とレオ。

しかし、そこへやって来たクラウス・スティーブンがバレリーの正体を明かす。悶絶するザップ、嘲笑するチェイン、呆然とするレオ。

ちょうどその時、バレリーから電話が掛かる。機械的な声で告げられる予言は、「本日二十四時、バレリーは家に帰る。そのパワーによって、半マイル内にいる者は全員、逃れられぬ死を継受する」――。

ザップはバレリーを守りきることができるのか? ライブラはヘルサレムズロットを守れるのか? この世界の未来を掛けた戦いが始まる。

 

ペイパームーン 感想

少しネタバレあります!ご注意ください!

 

■バレリーちゃん可愛すぎる

白黒兄妹といい、血界戦線は原作にいないオリキャラのぶち込み方が上手い。オリキャラには愛着が薄くなるタイプのオタクだが、バレリーちゃんは本当に可愛い。

「レディなんだから」と名字呼びを要求し、クラウスの前ですましているなど10歳児らしくもない態度だが、親子関係を否定されよすがのない街でひとりぼっちになる姿は等身大の女の子。いじらしい……。強気でおませな女の子キャラがすごく好きだし、その中でも年齢相応の弱さや儚さが見られる。

とにかくバレリーちゃん可愛い。CVかないみかで劇場版にしてほしい。動くバレリーちゃんが見たい。終始ニヤニヤしながら読んでた。

そしてスポイラー・タイムは泣く。公園でザップに抱きつく姿が可愛くてしょうがなかった。

 

■ザップ・レオ・バレリーが家族……

最初はぎこちなく不機嫌だったザップだが、公園で遊ぶシーンではすっかりお父さん(本人は認めていないが)。気まずい2人の仲を何とか取り持とうとするレオはまさにお兄ちゃん(実際兄だが)。買い出しに行ったりショッピングモール行ったり、仲良しか。ピンナップとかあれ完全に家族アルバムの中の1枚じゃん。

K・Kは「もっと家族らしく」と注意したが、バレリーを守るために奔走するザップとレオ、あれを家族と言わんとしてどうする。

 

■安心と信頼のクラウス

f:id:yes108:20171104020337j:image

リーダーとしての安定感を持ち、登場時に圧倒的な安心感をもたらしてくれる紳士・クラウス。その勇姿はノベライズ版でも変わらない。

突如現れたバレリーに紳士的に話そうと尽力しつつも、ファミレスという場所に収まるクラウスさん、シュール。ちょっと笑った。

終戦ではもちろん、本来の実力を存分に発揮し、魔術師に痛手を追わせた。偽ザップを看破する時のセリフなんかかっこよすぎて痺れる。

「ザップが君のように堕すというなら、わたしがその日に潰している」

言い切るクラウス。上司に欲しい……!

 

■先輩後輩の信頼関係

f:id:yes108:20171104015444j:image

作品としてレオが語り手であり、今回はザップ中心の話なので2人の絡みがかなり多い。(チェインの出番を増やしてくれ)

今回のぺパムンでも、普段は陰毛頭だのSSだの、悪態の応酬ばかりしている2人の信頼の深さを改めて見た。

 

f:id:yes108:20171104015700j:image

口ではあーだこーだ言いつつ、レオやツェッドたち後輩の心配をしているのがザップ・レンフロだ。10巻でも、レオの警護を命じられ不平を漏らしながらも、真面目な性分をK・Kに指摘されている。

呪いによる激痛に苦しみながら、それでも自分の問題で後輩を危険に晒すまいと「レオ、降りろ」と命ずるザップ。珍しく先輩してるSS……

 

f:id:yes108:20171104021353j:image

「認めたくはないが、ザップという男を信じて、命も魂も預けてしまう」

仲間意識を強く持つのは、後輩であるレオも同じ。戦闘力の足りない身ゆえ何度もザップに守られているが、その分彼の能力を信じてサポートに徹している。

それはなにも戦闘時だけではなく、バレリーを送ったのは堕した自分ではないかと苦悩するザップを精神的に支えている。

作中レオはバレリーに「友達?」と聞かれ、しばらくの間のあと友達と答えた。女たらしで酒浸りでキメセク中毒のクソSSだが、「仲間?」と聞かれていたならすぐ頷いたのではないだろうか。

ツェッドに対するザップの話題で始まり、「正体なんてなんだっていいんですよ。ザップさんですから」と締めるレオ。ぺパムンは、レオが「先輩で悪友で恩人でその他もろもろを共有するザップ」について語る話ともとれる。

 

f:id:yes108:20171104015834j:image

1話はレオとザップの邂逅で幕を開け、2期OPは2人がともに逃げ惑うシーンから始まる。

レオとザップのコンビは「血界戦線」という作品において欠かせない存在なんだろう。凸凹ながら良いコンビである。

 

ペイパームーン まとめ

先に触れておく。欲を言えば、他のキャラの描写ももっと増やして欲しかった。

スティーブン、クラウスは主要で動いてはいないものの、さすが美味しいシーンをかっさらって行った。しかしチェイン、出番、少ない!ギルベルトさん、空気!

満足度は高かったので第2弾に期待!

 

さて、無理して不満をひねり出してみてももう見当たらない。

ノベライズということで、活字に抵抗があったり世界観の再現に不安を覚えたりするかもしれないが、心配は無用。キャラクターも、世界観も、漫画の中の彼らそのもので話を展開してくれるので、原作を読むのと全く同じ感覚だ。

血界ファンにはぜひぜひ読んでほしい!

 

なお、アニメキャプチャは全てTVアニメ『血界戦線』公式サイトからの引用。

血界戦線」アニメ版はボンズが作成しており、不可思議で魅力的な世界観を生き生きと描き出している。そちらも是非チェック!

血界戦線 Blu-ray BOX

血界戦線 Blu-ray BOX

 

血界戦線 #01「魔封街結社」 - niconico

 血界戦線 [第1話無料] - ニコニコチャンネル:アニメ

血界戦線 & BEYOND [最新話無料] - ニコニコチャンネル:アニメ