トーヤの創作メモ

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『うごメモはてな』のノスタルジア

かつて、このはてなに『うごメモはてな』というサービスがあった事を覚えているだろうか。

簡潔にまとめると、DSiで作ったパラパラマンガをアップロードし、共有するサービスだ。
今回は、うごメモはてなの思い出をしみじみ語っていこうと思う。

 

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うごくメモ帳の概要

 「株式会社はてな」が運営するメモ作品公開掲示板サイトです。
ニンテンドーDSiDSi LLをインターネットに接続すれば、うごくメモ帳で作った自分の「うごメモ」をいろいろな人達に公開したり、公開されている他の人の「うごメモ」を見たりすることができます。
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 うごくメモ帳:うごメモシアターより

 サービスは2013年5月31日に終了しました。

 

うごメモの思い出

スマホもPCも持たない自分たちの『創作』とは、B罫A4ノートに描いた落書きをクラスメイトに見せることだけ。

そんな自分だからうごメモを知ってどハマりした。顔も知らない他者からの評価なんて初めてだし。
DSさえあれば、あとは筆の赴くままになんでも作れる手軽なツール。子供が多かったから、絵のうまい高校生や大学生は神かのように崇められてた。

 

  • リレー

絵+プロフを描いて投稿し、友達や他人に繋げていくメモ。人がいっぱいになってページが足りなくなったらプロフを消していき、最終的に画集が出来上がる

 

  • 海外ユーザーからコメントが来る

当時は英語なんてからっきしだったから、受け取ったコメントを翻訳アプリで和訳、送りたいものを英訳してやり取りしていた

 

  • 音源配布

うごメモは音声ファイルの読み込み機能がない。しかし直録りではもれなく音質が低く、ドラムやギターの音がカシャカシャ汚くなる。
そんなわけで『音源素材』といって、音質の高い音楽を配布している人もいた。

利用の対価としてカラースターを求める人もいた。今考えると権利者でもない癖に何様だという感じ。

 

ある日、久々にはてなにアクセスして驚愕した。サービス終了が告知されたのだ。

 

うごメモはてなのマネタイズ方法はカラースター購入くらいだったから、お金にならなかったんだろう。

仮に課金制度を強化しても、ユーザーの殆どがキッズである以上大した発展は見込めなかったと思う。子供は経済力が低く、娯楽サービスゆえ親が喜んで課金に協力するようなサービスにも思えない。自分も無課金勢だった。

 

サービス終了が告げられたユーザー達はと言うと、反対運動を起こした。子供だったのだ。

問い合わせフォームに殺到するでもなく、有志でサービス維持費用を集めはてなに送り付けるでもなく、『サービス終了反対!』というメモを大量に投稿するのみ。

 

「会社が1度決めたんだから、ユーザーが反対したってそう簡単に覆らない」と、子供ながら悲しさ混じりの冷めた目で見ていたのを覚えている。

自分はそのとき、うごメモを利用し始めてまだ数ヶ月だった。周囲と比べ強烈な愛着がなかった分冷静だったのだと思う。

 

  • シアター終了

子供の駄々が叶えられるはずもない。

2013年5月31日、うごメモはてなはサービスを終了した。

 

サービス終了が告げられ、交流していた友人は、少しずつ少しずつ、Twitterやpixivに移っていった。人が消えていく。

しかし、一つのコミュニティのその終わりを、自分は見てみたかった。

5月31日の深夜。自分は夜の日付が変わる時まで起きていて、終わりゆくサイトを眺めていた。友人が怒涛のメモを投稿していてちょっと笑った。

0:00、6月に入り、ブラウザを再読み込みすると、見慣れた芝生の背景、いつも楽しみだった新着欄は消え、終了の告知画面だけが残っていた。まるでアニメの最終回を見終わった時みたいに、激しい寂寞が心にしみ出てきたのを覚えている。

隣で見ていた親が「君の一時代が終わったね」と湿っぽく囁いてきたのにはムカついた。

 

 

うごメモ』と小中学生の現在

Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド

現在は3DSに内蔵されているソフト『うごくメモ帳3D』で、パラパラマンガを描くことができるらしい。
当時は赤・青・黒の3色のみだったが、今はそれらに加え白・緑・黄色の6色が利用できます。フレームレートの選択範囲も増えた。さらに、3DSならではの『3D動画』制作機能も使えるように。(キッズには高機能すぎるのでは)


しかし、作った動画を共有するサービスは今存在しない。

かつて任天堂が『フレンドギャラリー』『ワールドうごメモギャラリー』を運営していたが、前者は性的な作品のやり取りで、後者は(恐らく)利用者減少によりサービスを終えた。

 

かつてうごメモを支えていた小中学生ユーザーが多いサイトというと、『占いツクール』などが思い浮かぶ
また、我々にとっての掲示板といえば『2ちゃんねる』だが、低年齢層は様々な掲示板を利用している。

例を上げれば『メビウスリング』『葉っぱ天国』『フミコミュ!』『キャスフィ』などが賑わっているらしい。

学生ポータルサイト-キャスフィガールズトークTOP|女子中学生・女子高校生コミュニティサイト「フミコミュ!」-掲示板-

 

葉っぱ天国には個人的に恥ずかしい思い出があるから、リンクは貼らない。(またブログのネタにするかも)

あと、メビウスリング。読む限り管理スタンスはこんな感じだ。

管理運営において、一切の公平さ、一貫性をお約束いたしません。
管理運営において、一切の説明をお約束いたしません。
管理運営において、一切の証明(裁判のような手続き)をお約束いたしません。
管理運営において、一切の強制(「あれを必ず削除しろ」「ルールを必ず変更しろ」など)はお断りいたします。
ご提案の実現のために、管理者の良心(または良識、常識、モラル)に訴えられましても、提案様と管理者の良心は異なるため、一切の実現はお約束いたしかねます。

メビウスリング総合ガイドライン - メビウスリング総合ガイドライン

 見たところ個人運営の掲示板だ。管理の都合上こう書かざるを得ないのだろう。自分も一時期同人界隈でサーチエンジンを運営しており、規約は厳しく書いていた。

しかし、こういった管理スタンスが名言されている以上、ネットリテラシーのない子供が触れるにはあまり相応しくない場所だと思う。

 

インターネットは便利な反面危険地帯だ、というのは耳にタコが出来るほど聞いてきただろう。ことに、判断能力の低い子供たちは炎上や犯罪に巻き込まれやすい。

自分はうごメモはてなでたくさん楽しい思い出を残した。子供たちにはどうか、安全な遊び場を見つけてほしい。

 

ノスタルジアに浸る

Memories of Summer 2015

プロのアニメプロダクションより遥かに拙い環境で、遥かに拙い技術で作った動画。けれど、そんなメモたちがけっこう好きだった。うごメモで絵や動画を作ることを通じて、クリエイターを目指した人もいるかもしれない。

どんなに高機能になっても、どんなに素晴らしいメモが出来ても、うごくメモ帳はもう自分たちの居場所ではない。「かつて子どもだった利用者」ではなく、「今の子どもたち」に夢を見せる場所であってほしい。

創造する喜びはとても尊いことだと思う。

 今の子供たちのために、クリエイティブな遊び場があった方がいいと思う。あって欲しいと思う。


老兵は死なず、ただ消え去るのみ」とはマッカーサーの言葉。

かつて見たユートピアを子どもたちの背中越しに護ることが、大人になった自分たちの役目ではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テッテレテッテッテッ(ゲロッ🐸)

仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法

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