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【幾谷正】アマドルをただの炎上コンテンツにしないでくれ

 

どうも。トーヤです。

今回は、機械と恋するSFラブコメ『アーマードール・アライブ』をご紹介。

アーマードール・アライブ ?

 

アーマードール・アライブ とは?

■作品概要

元々講談社ラノベ文庫から出版されたライトノベルですが、作家と編集部のトラブルが起き、絶版に。現在は電子書籍での個人出版作品となっています。

 

■あらすじ

AI搭載の人型兵器【アーマードール】は、個性豊かな感情を与えられている。
「私は人間なんて乗せたくない」
「マスターがボク以外に乗るなんてイヤだ」
「もっと優しく操縦してください!!」
色んな性格の機体がいる。

自身の感情を殺し、兵器の一部となることで戦場を生き抜いてきた操縦士の少年は、あるAIの少女との出会いによって、自分が人間であることを思い出していく。

兵器のような少年と人間のような兵器が、人類の存亡を賭けて戦うロボットSFラブコメディ。(公式ページより)

 

アマドル炎上騒動と、幾谷正先生

この作品を語る際、避けられないのはアマドル騒動でしょう。有名な炎上事件だったので、覚えている人も多いかもしれません。

 

講談社ラノベ文庫新人賞で優秀賞を受賞し、華々しくデビューした幾谷正先生。しかし、惜しくも打ち切りを食らってしまいます。

そして、迎えた次回作『アーマードール・アライブ』。挿絵は『艦隊これくしょん』金剛を描いた有名イラストレーター・コニシ先生が担当しました。

 

以下、Togetterからの引用になります。

幾谷氏、発売前に編集を通して、コニシ氏に”twitterかpixivのような、目に付きやすい形で事前に告知してほしい”と懇願する。ラノベではごく当たり前の販促活動の一環だと考えており、打ち切り回避になると期待をしていたための依頼。

・編集、「あくまで向こうの善意だから」と答える。
ラノベのイラストが印税ではなく買い切りでの仕事だった場合、イラストレーターにとって宣伝は基本善意です。それでも宣伝してくれるイラストレーターは多数です。

・発売日、コニシ氏がひよこ西名義のブログを更新し、本を宣伝。
・これではコニシ氏のファンに気づいてもらえないと切迫した幾谷氏、編集に電話をしてコニシ氏に打診するよう詰め寄る。
編集「絵師さんが今並行して仕事してる“あっち”の方から絵師に対して告知のNGを出された」
※これが幾谷氏の言う”圧力”の模様。

・編集「向こうからも、力になれなくて申し訳ないと、謝られてしまっているぐらいで。一応、最大限の努力という意味で、別名義のブログだけは更新していただけたよう。

・編集「こちらの仕事が滞っているのに、他で仕事をしていたなんて知られたくないからだろう。まあ、こうなるリスクも最初から込みでお願いしてるんだから仕方がない」
※コニシ氏には金剛型改二の件でバッシングが起き、今年初めは精神的に不安定なツイートをしていた。3月以降、ツイートは行っていない。滞っているのはおそらく榛名改二の件。

・幾谷氏、コニシ氏と直接話をしたいと編集に言うが断られる。編集との関係がこじれる。
・幾谷氏、この時点で打ち切りになると考えていた。
※編集に内緒で非公式ツイッターを始めたのが恐らくこの時期。

・2週間後、打ち切りが決定。
※部数は講談社ラノベ文庫新作の中ではトップだったが。大手レーベルの新作に比べると少ない数字。

ツイッターで作者だと明らかにし、ボコボコにされる。
・精神的に疲弊した幾谷氏、コニシ氏と励ましあいたくて、編集にコニシ氏と話がしたいと再度依頼する。
※幾谷氏からメールは何度か送っていた模様。

・編集「繊細な絵師さんを絶対に傷つけるし、今のお前は頭がおかしいから話をさせない」
幾谷氏、頭のおかしい人間扱いされたことで自暴自棄になり、「艦これ運営に圧力を受けた」一連のツイートを行う。

まとめよう、あつまろう - Togetter

 

自分は関係者ではないので真相は分かりかねますが、確認した限りでは幾谷先生の強い否定は見られず、大筋はこんな感じらしいです。

その後、幾谷先生は『アーマードール・アライブ』の版権を引き下げ、電子書籍個人出版を始めます。それが、今回ご紹介した『アマドル』なのです。

売れない不安、打ち切りの不安を抱えた中での行動でしょうし、幾谷先生の気持ちは理解できます。商業作家の行動と見ればやや動きすぎですが、作家の地位を投げ打つ価値があるほど、彼にとって思い入れの強い作品だったのでしょう。

 

アーマードール・アライブ 感想

スッキリした構成の、わかりやすいSFラブコメディです。

序盤で、主人公と愛機ヒロインとの別れのシーンがありますが、尺もそんな使わずあっさりしてます。ハイテンションギャグはないけど、SF特有の重々しさもなく、楽しく読めますよ。

主人公は『かつて伝説の英雄だったけど、訳あって訓練学校に通わされてる』という、元最強系。

なにより、ヒロインのフェレスちゃんが可愛い。

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 メイド服着てる美少女ですが、彼女こそが兵器・アーマードールであり、主人公の乗機。なのです。性格も、正統派ラノベヒロイン!って感じがして、自分は好きですね。

唯一気になったのは、主人公の名前が分かりにくいこと(笑)愛生文楽くんって、どっちが名前でどっちが名字やねーん。偽名だからしょうがないか!

 

この作品を取り上げた理由

幾谷先生の、炎上初期の言動を見ていると、こんな呟きがありました。

作家としての自分はもう限界ですが、作品を続けていきたいという思いはあります。なので、今日からは「一人の物書きである幾谷正」として活動していきたいと考えています。

初めは純粋に書き始めた作品でしょう。炎上騒動が起こってしまったせいで、ゆがんだ見方で見られてしまうことを悲しく思います。

幾谷先生は現在も焦げ付いた発言を繰り返しておられますが、『炎上作家』としてではなく『アーマードール・アライブを作った電子書籍作家』として認知される日が来ればいいな〜と思います。自分はどちらかというと足元の覚束無いお花畑な人間ですが、微力ながら見守っていきたいです。

ぜひ手に取って頂きたいですね。

 

書籍情報

 『アーマードール・アライブ』は、Kindleほか、楽天Kobo・bookWalkerで入手できます。

300円程度のお手頃価格で、圧倒的ボリュームと美麗イラストが楽しめますよ。

 

 

アーマードール・アライブ ?

アーマードール・アライブ ?

 
アーマードール・アライブ ?

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アーマードール・アライブ ?

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アーマードール・アライブ ?

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 また、小説投稿サイト カクヨム で、無料で試し読みできます。電子書籍は馴染みがなくて不安……という方は、まずこちらからどうぞ!
アーマードール・アライブ(イクヤタダシ) - カクヨム

 

それでは、トーヤでした。

 

 

2018追記

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作家さん本人に届きました。ありがとうございます。