トーヤの創作メモ

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【フリー素材】山月記 感想作文

どうも。トーヤです。

学生時代に書かされた作文、勿体無いのでちょっと改変してアップします。くさい文体ですみません。

フリー素材なので、ご自由にお使い下さい。改変自由、クレジットは不要です。

新しくダウンロードしたフォントの使い心地を確かめるのとかに向いてると思います。

 

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

 

 

山月記 感想作文

僕は、『臆病な自尊心』と『尊大な羞恥心』とは、誰もが心に持つ毒だと思います。
山月記』において、詩人として大成する夢に破れ、李徴は虎になりました。かつての友人袁傪に、「醜いこの様を笑ってくれ」と自嘲したのち、この言葉を吐きます。
虎になった李徴は、自分の身に降りかかった災難の原因を必死に探していました。最初は「生き物としてのさだめ」と責任転嫁していましたが、最後には己が持つ『臆病な自尊心』と『尊大な羞恥心』のせいであると結論づけます。
自分の実力のなさを恐れるゆえ、本気で物事に取り組まず、上辺だけは意識を高く。
これは李徴だけの、『山月記』の中だけの出来事ではなく、現実にもよくある感情だと思います。
以前、「『山月記』は夢だった小説家ではなく、教師を職とした中島敦の自伝的小説なのでは?」と聞きました。これは中島敦の自伝であり、後世の人々に向けた警句でもあるのではないか、と思いました。
そして実際に『山月記』は多くの人に親しまれ、彼の独白はある種の共感を得ています。それは、作者の意志が遠く時空を超え、読者とコミュニケーションしているようにも思えます。
李徴の独白を読んだ読者は、決して『臆病な自尊心』と『尊大な羞恥心』に溺れることはないでしょう。

中島敦は、誰もの心に巣食うこれらの毒を知り、だからこそ、この美しい話を書くことができたのかもしれない。僕はそう思いました。

 

 

 

おまけ:国語が好きになるバトル漫画

孤児院出身の青年・中島敦が、芥川龍之介樋口一葉と異能バトルを繰り広げる漫画知ってる?

そう、文豪ストレイドッグス

 

 

■あらすじ

孤児院出身の中島敦は、行き倒れかけているところに太宰治国木田独歩に遭遇。彼らは、荒事専門の探偵社『武装探偵社』の社員だった。

ともに猛虎出没事件を解決した後、中島は武装探偵社に入社。芥川龍之介森鴎外属するポートマフィア、フィッツジェラルド属する『組合』、果てはアガサ・クリスティドストエフスキー達と死闘を繰り広げる。

 

文豪がキャラクター化されて、各作品をモチーフにした異能力でアツいバトルを繰り広げる作品。

太宰治なら『人間失格』、与謝野晶子なら『君死にたまふこと勿れ』とか、作品と文豪を関連付けて覚えられ、近代文学得意になること間違いなし。

 

アニメ化もされてるので、漫画が取っ付きにくい人はぜひそっちから!

 

 それでは、トーヤでした。